とある大都会の物語である。
街では、支配者と労働者達が、熾烈な階級闘争を繰り広げていた。そんな中、その支配者の息子が、反体制運動の先導者である女性に心を奪われてしまう。この事態に危機感を感じた支配者が、10京円を投与し、息子の矯正用に造らせた教育ロボットが、このSFである。ところが、支配者の息子とともに過ごす日々を経て、SFは、いつしか彼のことを愛し始める。そして、息子の想いを、息子の愛している女性の夢を叶えたいと思うようになり、遂には労働者たちとともに大都会を滅ぼしてしまうのであった。 廃墟と化した大都会で踊るSFの姿で、この物語は幕となる。金色に輝くその顔は、泣いているようにも笑っているようにも見えたという。