放浪の果て、JERRY BEANはNYの摩天楼を彷徨っていた。
アベニューを微笑みながら通り過ぎるカップルを見ながらこの世を去ってしまった彼女の言葉を思い出していた。「人が煙草を口にするのは、悲しいことがあったとき、少しでも死に近づきたいと想うからなのよ」思えば煙草を吸うようになったのも、あのときからだったか・・・あの日からJBの心も肢体も灰色に染まっていったのだ。・・・人生の夏休みは終わった・・・
ペルメルの両切りから灰色の煙が立ち昇った。涙を流したのは煙が目に染みた所為だろうか・・・JBはNYを後にした(つづく)