束の間の幸福を得たJELLY BEAN
その幸福は彼の心を癒したが、あまりにも儚かった。
胸に余白を抱えたまま、辿り着いた場所はOKINAWA。
陶酔を求めて蠢く若者達が、日がな怠惰な快楽に明け暮れている。
そんな彼らとともに、幾つかの湿った夜明けを迎えるJB。
そして、緩やかに感情をリダクションしていく。
なにも求めない
なにも感じない
なにも期待しない
彼の心と身体は、限りなく透明になっていった…

蒼く光る水面に、かつての懸想（けそう）が浮かんでいる。
季節外れの海月（くらげ）。
JBは、新たなる旅を続ける。